ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】





「は?」





突然の言葉に、気の抜けた声が出た。





「だーかーら!陽花のこと、好きなんだよ!」



「……」





声が出ない。





「最初は生意気な女だなって思ってたけど、段々好きになってた」





あたしの目に、涙が溜まっていく。





「好きだよ、陽花」





温かい涙が、頬を濡らした。










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