ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】

あたしはベッドに腰掛け、シーツをギュッと握り締める。










―――新、無事であって。










と、只強く願う。





“陽花のお見舞いに行く途中で、車と接触したの”








菜流の言葉を思い出し、また涙が流れる。









きっと…。




ううん。


あたしのせいで、新は事故ったんだ。



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