オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
「それは違うよ、美優ちゃん」
佑斗さんは、優しくゆっくりとそう言った。
「周りから聞いた限りでは、勇人は気付いてなかったらしい。自分が刺されそうな事に」
「・・・・」
「だから、もし、美優ちゃんが教えてくれなければ、もっと致命的な事になってたかもしれないんだよ」
私を励まそうと、そう言ってくれてるのが分かって、ますますいたたまれない。
「私が変わってあげたい・・・」
握り締めた手に力を込めてそう言うと、佑斗さんは優しく頭を撫でて言ってくれた。
「逆じゃなくて良かった。勇人はそっちを絶対に望んでないから・・・」