オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編



「植物状態・・・?」


その言葉に、目の前がクラクラしてくる。


「だからね、美優ちゃんも真剣に、これからの事を考えて欲しいの」


「これからの事?」


「そう。あなたはまだ結婚していないんだし、これからの未来をまだ修正出来るから・・・」


それって・・・。


「勇人を見捨てろって事ですか?」


自分でも驚くくらい、低い声が出る。


「そうじゃないけど、このまま目を覚まさない勇人の側にいても、あなたの未来がメチャクチャよ?」


お義母さんの目からは、大粒の涙がこぼれ始めた。


「勇人を見捨てる事が、私の幸せですか?」


「それは・・・」


「お義母さんは、佑斗さんが同じ目に遭ったら、見捨てるんですか?」



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