オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
「ねえ、勇人。早くこの手で、私を抱きしめてよ」
そんな日が絶対に来るって、信じてるから・・・。
勇人の手の温もりを頬で感じながら、ウトウトし始めた時、ピクっと何かが動いた気がした。
「ん?」
目を開けて勇人を見たけど、相変わらず眠ったまま。
「何だ~。気のせいか」
ちょっと、ビックリしちゃったじゃん。
小さくため息をついた時、握り締めている勇人の手の指が微かに動いた。
「勇人・・・?」
思わず立ち上がり、勇人の顔を覗き込む。
「勇人?」
もう一度、名前を呼んだ時、ゆっくりと勇人の目が開いた。