オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編



「あっ、ちなみにオレが美優に言い寄ったのは、お前を引き止める為の芝居だから」


「おい、竜。何だよ?言い寄ったって」


勇人の睨みに、竜さんは慌てている。


「い、いや、だからさ。お前に頼まれた通りに、美優をオレの家に引き止める為に…」


「そこまで頼んでねぇ!」



二人のやり取りに、私と真由ちゃんは、思わず笑いが出る。


すると、真由ちゃんが真面目な顔になり、私の方を向いた。


「信じてあげてね美優ちゃん。勇人は、命をかけてでも、美優ちゃんを守ろうとしたんだから」


「うん…」




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