オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
ほんの少しの間、美優はうつむいたまま黙ると、涙を手で拭いオレを見た。
「本当の事を言ってあげるわよ。私はね、勇人との結婚を迷ってるの」
「え?」
ゆっくりと、そして冷たく美優はそう言った。
「どういう意味だよ、それ…」
突然そんな事を言われても、意味が分からない。
だって、全然そんな感じはなかったじゃないか。
「何で勇人の事が好きかも、分からなくなってきた」