オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
「何イライラしてんだよ。夏じゃなくても、汗くらいかくだろ?」
面倒臭そうにそう言う勇人の首筋を見て、私は血の気が引いてきた。
ある…。
あるじゃん。
キスマーク…。
「汗かくような事してたんだね。裏切り者~!」
それだけ叫ぶと、私は泣きながら部屋を出た。
ひどいよ!
私は、こんなにたくさん悩んでるのに、勇人は…。
女の人と浮気してた。
「ちょっと待てよ。何、訳の分かんねぇ事言ってるんだよ」
追いかけてきた勇人に、私はありったけの軽蔑の思いを込めて言った。
「やっぱり、ヤクザなんて信用できない」