オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
「本気」
そう言うと、私の手を握った。
「ちょっと…竜さん…」
突然どうしちゃったんだろ。
顔が赤くなるのを感じながら、竜さんを見つめていた時、携帯が鳴った。
鳴ったのは、私のではなく、竜さんのだったけど…。
「あっ、勇人からだ」
「勇人?」
私には連絡をくれないのに、竜さんにはするんだ…。
慌てる様に出て行った竜さんの後ろ姿を見ながら、私は何とも言えない腹立たしさを覚えていた。