オレにとってのNo.1~言えない秘密~続編
今なら分かる。
お義母さんが言ってた“覚悟“ってヤツが。
悔しいけど、私、やっぱり勇人か好きみたい。
何が何でも守りたい。
私を助ける為には来ないで。
お願い…。
私は何されたっていい。
それで勇人が守れるなら…。
前髪を掴まれたまま、さらに反対側の頬を叩かれた時だった。
突然、棒が飛んで来て、見事その男に命中した。
弾みで、私から手を離し、態勢を崩す。
「いってぇな。誰だ!!」
怒りで震えている男は、私の肩越しに視線を向け、固まった。
「は、勇人…」