シンデレラにガラスの靴を
ACT.1
『男なんて大キライです』
わたしには、男子と普通に話したり、平気でボディタッチをする女子たちの気持ちが理解できない。
まあ、理解しようなんて思ってないけどさ。
「いつも思うけど、アンタ歩き方おかしいからね。」
幼なじみの沙紀がなんか言ってるけど、わたし気にしないよ?
だって無理なものは、無理。
「移動教室なんか、なければいいのになあ……。」
わたしの呟きは、周りの雑音に埋もれてしまった。
なんで、わたしはバカなんだろう…。
もう少し…あとほんの少しだけ頭が良かったら、あの有名な憧れの女子高に行けたのに……。
こんな男たちと、一緒の学校に行かなくてすんだのに………。