シンデレラにガラスの靴を
「主役にはピッタリ。」
その人はわたしをなめるように上から下までじっと見る。
主役とか意味わかんないし。
てか、この人誰ですか…?
「ようこそ、灰かぶりのお姫様。」
パチッと華麗にウインクをした。
その姿が様になってるから怖い。
「あ、あ、あの……。」
もうダメかもしれない。
男嫌いのわたしには刺激が強すぎたみたいだ。
「え?ちょっと………!」
そんな声を聞きながら、わたしは意識を手放した──…。