知らない夜
月だって綺麗だと見上げると、私の部屋の電気がついている。
弟が二階の私の部屋から顔を出す。

ばか。

とひとこと言われて、私の黒いダウンジャケットを投げてくれた。
本当にツンデレで可愛い弟だなあと思いながら投げて貰ったダウンジャケットをすぐに羽織る。
体温が高くなっているとは言え、流石にパジャマ一枚は寒い。汗もかいていた為、体が冷える。

誰しもがこういう経験はあるのだろう。
風邪できっと私は頭をやられていたんだ。そんな姿で私はこの夜を冒険しに出掛けた。
以外と星が綺麗でなんだか悪くないかも、なんて、思えたりもした。
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