see you again
「聞いてるの?」

「はい。すみませんでした」

先生はこうやって私が謝る姿を見るのが好きなんだ。


「見てみてまた怒られてる~」

「バカじゃん、いい加減おぼえろっての」


みんなの話声が聞こえてきた。


先生はみんなが来ていることに気が付いて更に声を大きくした。

「声が小さいのよ!」


パチンと言う音と共に私の右頬にヒリヒリとした痛みがはしった。

先生の手が私の頬を叩いた。


「ははっ叩かれてる~」
「ダッサ~」

くすくすと笑う声が聞こえて私は恥ずかしくて俯いた。



「人の話しを聞くときはちゃんと目をみなさいって言ってるでしょ!!」

そう言って先生はもう一度私の頬を叩いて戻っていった。


< 100 / 142 >

この作品をシェア

pagetop