see you again

「娃弥ちゃんおめでとう」

本当にみんな集まってくれた。

ただ、マサキがいない。

仕方ないって分かっててもやっぱり一番に喜んで欲しかった。


亮くんの部屋でお祝いパティーをすることになった。

翠ちゃんがケーキを焼いてきてくれてみんなで食べた。

すごくおいしくて幸せを感じた。


それからたくさん話をした。

しばらくして翠ちゃんと潤くんが仕事で帰った行った。


「ねぇねぇ、亮の小学校の卒アル発見!」

朋果ちゃんが卒業アルバムを持ってきた。


「お前勝手に持ってくんなよ」

あきれてる亮くんを気にもしないで朋果ちゃんはアルバムを開いた。


「あっ亮はっけ~ん。見てみて」

ホントだ、亮くんだ。
なんだあんまり変わってないじゃん。

「マサキもいるんだよね?」

「いるよ。…ほらっ」

ペラペラと何枚かめくって指差した。


……えっ??

なんで???


そこには写っているはずのない人の姿があった。



< 119 / 142 >

この作品をシェア

pagetop