see you again

「娃弥ちゃん歌うまいねー」

亮が自分より少し背の低い娃弥の顔を覗き込んで言った。


娃弥はそんなことないよと言ってにっこり笑った。
「ねぇ、もっかい聞かせてくれない？君の歌」

頼んでみると娃弥はすんなりオッケーしてくれた
閉店後残ったのは娃弥と俺と亮、それからおやじさんの四人だけになった。

ギターをとってもう一度ステージに立った。


「それじゃあ聞いてください」

ギターをならして歌いだした…
綺麗で

きれいで


とても落ち着く……




「…ｯと、ありがとうございました」

照れ臭そうにペコッとお辞儀してから軽い足取りでステージから降りた。


「…すげぇ、オレらよりうまくね？」

亮の言葉に娃弥は首を傾げている。
「あの、二人はもしかして何かやってる人？」


遠慮がちに娃弥が聞く。

「あぁ一応歌手…かな。二人でやってんだ」


なかなか自分で自分を“歌手”というのは恥ずかしいものだ

「えぇー！！すごいっ！私にも聴かせてッ！？」


目をキラキラさせていう娃弥を見ると断るのがなんだか悪い気がする。
それにさっき俺が頼んだら彼女は快く了解してくれた…

〜♪〜♪〜


いいよ。と言おうとしたら電話がなった