see you again
夕方、あるビルから一人の少年が出てきた。
この建物は“芸能事務所”兼“寮”
彼の名前は早瀬(ハヤセ)マサキ
今を時めく人気アイドルユニットの一人。
マサキは帽子を深くかぶって顔を隠した。
ビルを出ると向こうからこちらに歩いてくる人物がいた。
「よぉ今日も出掛けんの?」
話しかけてきた彼は一緒にユニットを組んでいる
葉月 亮(ハヅキリョウ)
「あぁ、すぐに帰ってくる…」
そう言うとマサキは走り出した。
マサキが毎日出掛ける理由……
もう、日課になってしまった
天使の声をきくために──
ある店の壁にもたれてキャップのツバを持ってもう一度帽子を被りなおす。
壁を通して聞こえてくる歌声…
とても綺麗で
やさしくて
だけど、どこか切ない
俺はこの歌声が大好きだ
いつからか
初めてきいたトキから
この歌声に不思議と惹かれていた――…
この建物は“芸能事務所”兼“寮”
彼の名前は早瀬(ハヤセ)マサキ
今を時めく人気アイドルユニットの一人。
マサキは帽子を深くかぶって顔を隠した。
ビルを出ると向こうからこちらに歩いてくる人物がいた。
「よぉ今日も出掛けんの?」
話しかけてきた彼は一緒にユニットを組んでいる
葉月 亮(ハヅキリョウ)
「あぁ、すぐに帰ってくる…」
そう言うとマサキは走り出した。
マサキが毎日出掛ける理由……
もう、日課になってしまった
天使の声をきくために──
ある店の壁にもたれてキャップのツバを持ってもう一度帽子を被りなおす。
壁を通して聞こえてくる歌声…
とても綺麗で
やさしくて
だけど、どこか切ない
俺はこの歌声が大好きだ
いつからか
初めてきいたトキから
この歌声に不思議と惹かれていた――…