see you again
おじさん…今まで本当にありがとう
私はおじさんがいたから今日まで生きることができたと思う。
私…今度は自分の足で歩いてみることにしたの
不安なこともいっぱいあるけど
それでもやっぱり歌いたいから───




私は今日施設を出て、おじさんに別れを告げ
この寮に住むことになった。


「娃弥ちゃん部屋ここね」

加藤さんに案内されて私は自分の部屋に入る
「じゃあ少し落ち着いたら下に来て、ここの学生組紹介するから」

「はい。ありがとうございました…」


おじさん以外の人と話しをするのは二日ぶりのことだった
学校では誰とも言葉を交わさないし、声すら出さない
マサキたちともここ二日あっていなかった。



大丈夫かな……

人と話すの苦手だし…ちゃんと話せるのかな



そんなことを思いつつ私は部屋を出てロビーへむかった。
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