see you again
「俺にはなんもできないから」
俯いたままのマサキの声は申し訳ないと言わんばかりに小さく今にも消え入りそうだった。
「そんなことないよ!私結構マサキに救われてるし」
そうだよ、マサキがいたから今までやってこれたんだよ
倫汰くんにいっぱい泣きついて迷惑かけたし
朋果ちゃんや亮くんにもたくさん心配かけた
みんながいたから
私にはみんなが居るんだって思うだけで頑張ろうって思えたし苦しくてもやってこれたんだ。
「……本当…ありがとう、でも…ね、私辞めようかな…って……」
私の言葉を聞いてすごく驚いていた。
「な、んで…だよ?そんな…お前にとって歌うことって、苦しいから辞めるってそのていどのことだったのか?」