see you again

「私は…彼とは……」


私が口を開くと周りは一斉に静かになった。



「私は、彼とは…ただの、友達です……」

手の震えは止まることを知らず


きっと私の声も震えていると思う………

でもここでやめる訳にはいかない。


「彼には何の感情もありません。それに、彼にもそう言う感情は無いと思います。」



私は決めたんだ。

何も言わないって。


マサキと居ると胸がドキドキすることも

マサキと話すとホッペが熱くなることも

マサキと手を繋いだときすごく嬉しかったことも


言わないって決めた。

それと…


この気持ちが何なのかもう考えないって決めたんだ。
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