see you again
倫汰くんにありがとうっていいたい
朋果ちゃんにありがとうっていいたい
みんなにありがとうっていいたい
歌えなくなったら私は終わり…
気が付いたら私は果物ナイフを手にしていた。
死んでしまいたい。
もう声なんていらない。
歌えないなら命なんていらない。
たとえ一時だとしても声が出なくなってしまったらもうそれは一度きりでは済まないから。
果物ナイフを喉に向けた。
「何してるのっ!!?」
ドアの方を振り向くと倫汰くんと朋果ちゃんが立っていた。
「何してるの?」
倫汰くんが一歩前に出た。
咄嗟に私はナイフを向けた。