see you again


来るんじゃなかった。

後悔が私のなかを支配した。


「………」

言葉がでてこなかった。

と言うよりは声が出せなかった。


コワイ…

「聞こえてるのか?」


そう言いながら私の方に近づいてくる

逃げようにも体が動かない…



すっと伸びてきた男の人の手、

私は咄嗟に目を瞑った。



ふわりと頬に温かい感触を覚えた。

ゆっくりと目を開けるとさっきの男の人の顔が目の前にあった。


「寒いだろう?中で休んでいくといい」

そう言われ私はお店の中へ入っていった。



これがおじさんとの出会いだった。
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