see you again
お店の中は落ち着いたアンティークな感じだった。

ことり私の前にココアが置かれた。


「あ、りがとうございます」

ココアのカップを手に取って口にする。



「…おいしい」

「何であんなところにいたんだ?」

おじさんの質問にドキッとして口に含んでいたココアがゴクリと音を立てて喉を通っていった。


目を伏せて喋ろうとしない私に気を使ったのかおじさんは話を変えた。

「いくつだ?」

「小学3年生…」



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