see you again
施設に戻るとまだ先生の部屋に明かりが点いていた。
靴を脱いで廊下を歩く
先生たちの話し声がだんだん聞こえてきた。
聞きたくない…
耳を塞いで気付かれないように早足で通り過ぎようとした…
「娃弥ちゃんにも困ったもんよね」
その言葉に足が止まった。
聞きたくないのに
足が動かない…
「話しかけてもニコリともしないの」
「イジメられても涙ひとつ見せないし」
「実はロボットだったりして」
先生たちの笑い声が嫌に耳に残った。
私がロボット?
もし、本当に私がロボットだったらどんなにいいか
もし、本当に私がロボットだったら…
この目から零れる冷たい液体は何?
いっそロボットになれたらどんなにいいだろう。
いっそロボットのなれたらどんなに楽だろう。
あぁ、いっそロボットに産まれてくればくればよかった。