嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編
そして私たちの見えるように鍵を見せた。


「……」
そして…階段を降り立った洵さんに向かって投げた。


「おい!?お前はいったい誰だ?」


男はメットを脱いで…素顔を洵さんに見せる。


私も興味本位で…階段を降りた。



「…お前も…『紫龍』の人間か?」


「やはり…お前も…そうなのか?その紫紺の瞳は…?」


シルバーグレーの髪に紫紺の瞳、端正な顔立ちの男性。



僅かに口角を上げた唇から漏れる笑みは何処か不敵な感じ。


「俺を知らないとは…お前…本当に『朱雀』か?」

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