嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編

陽女華の行方~光side~

俺が帰宅すると、央姫とともに陽女華が外出したと聞いた。


陽女華のケータイに出たのは安司。


俺は『朱雀』のアジトに向かった。


そこには安司の姿だけ。


「おい!?安司…陽女華はどうした?」


俺は安司の胸座を掴み上げだ。


「それは…その~」
安司は語尾を濁して…俺から視線を逸らす。


「こいつは俺の送り込んだ…『朱雀』のスパイや…手荒な真似はせんといたってくれるか?光様」


『朱雀』の現…総長千暁が俺の腕を安司から引き離す。


「スパイだと?それは本当か?安司」



俺は安司を心から信頼していた。だから…陽女華の護衛を任せた。
それなのに…安司は『朱雀』のスパイ??

「すんまへん…光様…俺にも色々、事情ってもんがありまして…ほんま…すんまへん」
安司は俺にペコペコ頭を下げる。





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