嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編
「……」
千暁は当初から俺を誰よりも慕っていた。
拳銃を手にしたコトもないヤンキー。
トーヤ様と被った。
俺は持ち方から撃ち方すべて千暁に教え込んだ。
俺の言う通り素直に従う千暁。
「………」
楼明の言う通り…俺は千暁に特別な感情を抱いていた。
千暁の負傷した右手を軽く握る。
無意識に千暁は俺の手を握り返した。
光は去るが……
お前だけは俺のそばに永遠に居てくれないか?
俺は意識のない千暁の心の中で語りかける。