嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編
 3階まで吹き抜けの天井。


 「…1階は…一元のお客様用…2、3階はVIP専用だ」


 「……」


 「誰だ?…誰かと思えば…光か~」


 2階の階段をゆっくりと男性が降りて来た。


 濃紺のスーツに白いシャツ、無造作に外されたボタンから覗く鎖骨が妙にセクシー。


 淵なし眼鏡の奥で光る切れ長の瞳が光さんを凝視。


 「彰……!!?何でお前がそこに居る?」


 「それよりもお前の方こそ…何だ?その地味な女は?まさか…ウチのキャバク
ラで働かす為に連れて来たんじゃあねえよな?」


 地味って??

 初対面から失礼な人……。


 


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