DADDY


 先生は最初、自己紹介してくれた。


「私の名前はJames(ジェームズ)です。オーストラリアから来ました」


ジェームズと言うのか。あの先生。身長高い。などと、私は思っていた。


 ジェームズはレッスンを始め、次第に私たちは、彼のペースに飲まれていて、いつの間にか、笑っていた。


 レッスンが終わり、受付にレッスンの予約を取りに行った。そして、ジェームズに「ま
たね~」と言って、私とお母さんは駐車場に行って、車に乗って、家に帰った。

 
 

 その日から、彼を追いかけるようになった。


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