となりの108号
それから1週間近くたったある日

「う、海花・・。やっとメレンゲできた。」

孝太がぼろぼろになりながらうちへ来た。

「おつかれ。
で、何回まぜたら出来たの?」
「・・・何が?」

は?こいつ何言ってんの。

「あんたが卵白を何回まぜたらメレンゲ
できるんだろうって言うから卵白あげたんでしょ。」
「・・・・。」
「・・・・。」
「・・・そうだった!!」
「そ、そうだったって・・・。」
何のためにメレンゲ作ったんだ。

ん?じゃぁ何で・・
「なんで私の家来たの?」
卵白をまぜる回数忘れてたなら
私に結果報告するのも忘れてるんじゃないの?

「は?だってお前メレンゲできたら教えろって
いったんじゃん。」
「お、覚えてたの?」
「あぁ。」
「・・・。」

なんか・・・

「なんだよ・・・。」
「いや別にぃ。」

うれしいな。


たとえ
いきなり変な事言われたとしても
こうやってうれしい事
言ってくれるんならいいかな。


卵白もったいなかったけど・・。
いっか♪


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