【企画】冬のある日の物語
「他の誰よりも、雪亞ちゃんのほうが喜ぶと思うわ」


…他の、誰よりも


「…はいっ」


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ピーンポーン


──あれから3年


ガチャッ


「…あら、雪亞ちゃん。いらっしゃい。こんな寒い日に…悪いわね」


「いえ…私が来たかっただけですし」


「まぁーまぁ。この綺麗なおねいしゃん、だぁれぇ?」


「あら、この子が…。ふふっ綺麗って」


「あ、すいません。こら、雪斗!だめでしょう?」


「うぅ…あぃ」


私の子供、雪斗


唯斗と体を重ねたとき


たまたまゴムがなく、そのままいれたときがあった


その時に出来た子


だから…正真正銘の唯斗と私の子供


「雪斗くん、雪亞ちゃん。ほら、あがって」


「…失礼します」


「しつれぃしまーしゅ」


「ふふっどうぞ」


今日は唯斗の三回忌


毎年この日はお線香をあげに来させてもらっている


「雪斗…パパにおててあわせよ?」


「パパぁ?うんッ」










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