【企画】冬のある日の物語
─あれから数日


唯斗は毎日私の部屋に来た


唯斗曰く、「病院で一番落ち着く場所」らしい


…私的にはそうでもない


そして、唯斗のことをたくさん教えてもらった


もちろん、私のことも


ただ一つ


自分の入院している理由は話してくれなかった


聞いてもすぐはぐらかされた


そのうちにもう


私はその質問に触れなくなった


「…雪亞。今日…何日?」


「12月01日!唯斗は、24日が誕生日だよね?」


「あぁ。…なんかくれんの?」


「ばーか!この足でどうやって買いに行くのよ?」


「は?別にお前でもいいけど?」


「はぁ?///意味わかんないっ」


それにしても12月24日かぁ


いいなぁ、イブじゃん


めちゃくちゃロマンチックだしー


そういえば唯斗ってめちゃくちゃ美形だけど…


「…彼女とか、いないの?」


「はぁ?いるわけねぇじゃん」


「マヂで?唯斗ならモテそうなのになぁ…」


なんでだ?


「…じゃ、お前がなる?彼女」


「…………………………………はぃ?」











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