【企画】冬のある日の物語
「いいじゃん、別に。お前、彼氏いねぇだろ?」


うっ…


「そりゃ…そう…だけど…。で、でもっ!愛がないじゃん」


「はぁ?愛?んなのあるじゃねぇか。俺、好きだぜ?お前のこと」


「…っ///」


な、なにドキッてしてんのよ


そんなの嘘に決まってんじゃん


「顔真っ赤♪」


「〜っ」


マヂうざい


「…なぁ?俺と付き合え。別にへるもんじゃねぇし、いいだろ?そんくらい」


あーもう…なんでかなぁ?


なんか、嬉しいって思ってる自分がいる


…もしかして、私…


唯斗のこと…


ナイナイナイ


絶対ナイ


「…なぁ、お前彼氏いないだろ?」


「…うん」


「クリスマス、彼氏と過ごしたいだろ?」


「…うん」


「俺の彼女になりたいだろ?」


「…うん…って、はっ!?」


「そーか、そーか!なりたかったのか、お前」


「ハメられた…。唯斗性格悪っ」


「なんとでも言え。あほ雪亞」


「むかつくっ」


「…ふっ。今日から改めてよろしくな、雪亞」


「…。しょうがないなぁ」


この日を境にイケメンな唯斗と、素直じゃない私の関係が変わった










< 4 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop