【企画】冬のある日の物語
それからは毎日毎日時間が空けば必ずリハビリをするようにした
少し歩いただけで体力を消耗し、夜もぐっすり寝ることができた
…もしかしたら、体調的には入院前よりもいいかも知れないと思うほどにまで
「雪亞ちゃん。あなたの回復力にはとても驚かされるわ。凄いわねぇ」
担当の先生にもそういうお言葉を頂くくらい、私は著しい回復を遂げていた
…そんな、ある日
「…え…?」
今さらだけど、私…
入院前と差程変わらず歩けてる…
たしかに、まだ少し昔に比べれば体力の消耗が早いかも、だけど…
これなら…
思い立ったらすぐ行動がモットーの私はすぐに唯斗の病室に行くことにした
唯斗の病室なんて、私は知らなくて、先生に聞いて行った
走りたいけど…まだそこまでは回復してないんだよね…
ってか、歩けるって言っても松葉杖がないとまだ無理だし
「…あ、ここだ」
病室の前には、“1128 如月 唯斗”というネームプレートがあった
全然会ってなかったからなのか、物凄く緊張する
「すぅ…はぁ」
大きな深呼吸を一つして、扉をノックした
「…はい」
久しく聞いてなかった声が聞こえる
「…唯、斗」
そう言ってドアを開けた…
少し歩いただけで体力を消耗し、夜もぐっすり寝ることができた
…もしかしたら、体調的には入院前よりもいいかも知れないと思うほどにまで
「雪亞ちゃん。あなたの回復力にはとても驚かされるわ。凄いわねぇ」
担当の先生にもそういうお言葉を頂くくらい、私は著しい回復を遂げていた
…そんな、ある日
「…え…?」
今さらだけど、私…
入院前と差程変わらず歩けてる…
たしかに、まだ少し昔に比べれば体力の消耗が早いかも、だけど…
これなら…
思い立ったらすぐ行動がモットーの私はすぐに唯斗の病室に行くことにした
唯斗の病室なんて、私は知らなくて、先生に聞いて行った
走りたいけど…まだそこまでは回復してないんだよね…
ってか、歩けるって言っても松葉杖がないとまだ無理だし
「…あ、ここだ」
病室の前には、“1128 如月 唯斗”というネームプレートがあった
全然会ってなかったからなのか、物凄く緊張する
「すぅ…はぁ」
大きな深呼吸を一つして、扉をノックした
「…はい」
久しく聞いてなかった声が聞こえる
「…唯、斗」
そう言ってドアを開けた…