君と僕の放課後


僕は走る。

咲良が教室を出てから僕も直ぐに教室を出たのだから、咲良に追いつけると思った。


「はぁ‥はぁ‥見つけた」


僕は咲良を見つけた。

「錐埜!!」


僕が呼ぶと咲良は振り向いた。


「え?大里くん?なんでいるの?」

「ムカつくから出てきた」

「帰るの?」

「うん」


僕は靴を履きながら咲良の問いに答えた。


「じゃあさ、少し話さない?」

「え?」


僕はいきなりの咲良の提案に驚いた。
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