君と僕の放課後
「ありえるから。僕は咲良しかいらない、咲良だけでいい。お前みたいな女はいらない」
「‥女の子にそんな言い方‥ひどいっ」
美海は目に涙を溜めていた。
普通なら謝るだろうが、僕は咲良にしか興味がない。
謝る気にもなれない。
「うざい」
僕が言うと美海は店を飛び出した。
「よかったの?」
咲良が僕の隣に来て囁いた。
僕はまた溜息をついた。
「咲良は僕を信じてないの?」
僕は咲良を見ずに聞く。
咲良も僕を見ずに答える。
「信じてる。………だけど」
咲良は言葉を詰まらせた。
「なに?」
「不安なの‥」
咲良の言葉に僕は咲良をみた。