君と僕の放課後
「咲良‥不安なのか?なんで‥?」
僕は咲良に聞く。
咲良は俯き小さな声で言う。
「徠を信じてる‥だけど‥あの美海って子や他の女の子に、徠が取られるんじゃないかって‥」
「‥咲良…」
咲良は「ごめん」と言い店の奥の部屋に消えていった。
「お前らケンカか?」
「店長‥」
無表情の店長が立っていた。
店長は僕の隣まで来ると「今日は帰れ」と無表情のまま言い放った。
「え‥」
「お前が帰った後アイツも帰すから、家に帰ってどうにかしろ」
「っ‥すみません…店長」
僕は頭を下げた。
店長は手を挙げ厨房に向かった。