君と僕の放課後
「…興奮‥‥咲良は絶対に渡さない」
僕は1人でソッと誓った。
「徠ー!!!」
「咲良なに?」
咲良はほっぺたを膨らませながら僕の腕をつかんだ。
「え?どうした?」
「いいから来て!!」
僕は咲良に腕を引っ張られながら店の奥に入った。
咲良は「座って」とソファーを指差した。
僕は黙って言われた通りに座った。
「徠」
「なに?」
ちゅっ‥
「え‥」
不意に咲良の顔がアップになり咲良の唇が僕の唇に触れた。
咲良はフッと笑って「仕返し」と言った。
その顔は真っ赤でリンゴみたいだった。