君と僕の放課後
「‥‥‥‥‥優等生を演じるのも今年で最後」
こう想えば意外に楽な気持ちになる。
小さな苦痛もあるが、楽になれる。
僕は静かに空を見上げた。
「徠っ!!」
「うぁ゙!?」
バターン!!!!
僕は名前を呼ばれると共に躰が傾いた。
目に見えている世界は、小さな砂があるアスファルト。
僕は地面に倒れている。
あいつのせいで。
「徠!おっはよー!!!」
「…稔」
こいつは僕の親友で稔(ジン)というバカなやつ。
幼稚園から一緒で、2人の間には秘密はないと言えるくらいの仲だ。
「毎朝うぜぇ‥」
僕が言うと稔は笑った。
「本性出てるぞー!!優等生の徠くん!」
「‥はぁ」
稔は疲れる‥