『いつか。愛。』
『堅すぎず砕け過ぎず』
「すいませ〜ん。キャバクラ...」


「....。」


またシカトか。

僕は上原晴希。
23歳。水商売歴半年。

ちなみに元カノひきづって早1年(笑)

仕事は夕方4時に出勤して営業まで、4時間、準備したりスカウトにでてる。

最近僕はもっぱらスカウト。

もうこんな時間だ。
戻んなきゃ。


店に着くと朝礼が始まってた。

いつもどうり気合いの朝礼。

苦手なんだよなぁ。

朝礼が終わると、
店長が
「スカウトどうだった?」

僕は聞こえてないふりして逃げた。

すると後頭部に衝撃と
爆音。

『スパンッ』

びっくりして振り向くと
なぜか右手にハリセン。店長はにっこり微笑みながら

「今の距離で聞こえない訳無いだろ!」

頭をさすりながら僕は

「今日『も』ダメでした」

と、言うと今度は店長が、
聞こえないふりして立ち去る。

「ちょっと!(笑)」

こんな感じで店長とは、
いつもふざけあってる。

店長は28歳イケメン。
入社当時からお世話になってます。
仲良しなんだ。


さてさて、今日も営業頑張りましょ。

『いらっしゃいませ!』

『ありがとうございました!』


何気ない営業が終わる。

いつもこんな感じで過ごしてるんだ。
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