『いつか。愛。』
急いで麗奈さんの元へ駆け寄る。

確かに女の子には少し重いかもしれない。

「置いていいよ。危なっかしいから。」

麗奈さん無視。


「これ運んで、全部おしぼり巻いたらCD貸してくれる?」



....。
.....。
はっ?
どうゆう交渉ですか。
はいはいはいはい。
わかった。わかった。


「貸せばいいんでしょ。貸せば。」


「本当?やった!」
麗奈さん言い終わった直後に、
おしぼり置いてCDの元へ。
歌詞カードを嬉しそうに
見てる。



あのぉ。
おしぼり...。


とりあえず、残った仕事を終わらす。


一通り終わって、
一服していると、

店長と玉田さんが奥で話しているのが見えた。

目があった。

店長が手招きしながら、

「上原!煙草吸いながらでいいからちょっと来て!」

と言う。


「どうかしました?」

僕はそう言いながらソファーに腰掛けた。


2人とも若干うつむいてる。
一瞬沈黙になったが
店長が口を開いた。

「明後日から3人来るから、上原は明後日って休みね!」


やった!
明日来れば休みじゃん!
思わず微笑む。

再び店長が口を開く。


「だけど、上原移動なんだ。」



一瞬混乱する。
幾つもの疑問が頭をよぎる。
理解できなかった。

もちろん嫌がった。

嫌がるのも店長はわかっていた。

営業前に店長も専務にかけあってくれたらしい。


しかし会社の決定らしい。


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