『いつか。愛。』
お店の子も何人かすれ違う。

気付かない。


僕は私服の時、
いつも帽子を深くかぶる癖があったので
むりもない。


軽くご飯をたべた。


さとみちゃんに電話してみる。



でない。


おっつ。大丈夫か。


時計をみると９時半になっていた。



何も決めないで外にでたので
することがない。


とりあえずさとみちゃんの店へ行ってみるか。


５分ほど歩くと、前に聞いたお店があった。
従業員が立っていたので 聞いてみる。

「さとみちゃん来てますか？」


「まだ来てないんですがもう着く頃だと思うので先に入って飲まれませんか？」


一瞬考えたが入ることした。


まぁすることもないし。



店へ入り、席に座る。

女の子がつき何気ない話しをする。


３０分ほどすると
ヘルプの女の子が呼ばれた。


「お待たせ致しました。さとみさんです。」


紹介された女の子が席に着く。
全く顔を忘れていた。


「上ちゃん！顔忘れてたでしょ？」


図星。



「お互い様でしょ。」

無愛想にかえす。

そして、

「遅れてごめんなさいは？」
続けて僕は口を開いた。
意地悪に笑いながら言うと

彼女も笑いながら答えた。

「ごめんごめん！お客さんにタマタマ会っちゃって、同伴することになっちゃってさ。」


「メールぐらいしとけ！俺も客なんだから！」


「上ちゃんはお客さんじゃなくて友達だって！」

まぁどっちでもいいんですけど。


最初はこんな話しをしていた。

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