『いつか。愛。』
「今戻りました〜。」

「おかえ...」
ぼっこり右側のほっぺが腫れてる店長。


僕は慌てて、

「ど、どうしたんですか!?」

と聞いた。
店長が僕の後ろの方をみて目で合図する。

すると、
「おやしらず抜いて麻酔も効いててしゃべれないって。」

笑いながら僕の肩を叩く。
玉田さんだ。

31歳頭ツンツン。
メガネ。
鬼の様に天然。
頑張りやさん。
テンパりやさん。
でも最近弟の様にしたってくれてて
本当優しいお兄ちゃんって感じ。

「んで、今日はどうだった?
日曜日だから人いないでしょ?」

玉田さんが口を開く。


僕は自慢げに答える。

「超〜可愛い子の番号ゲットしました!」


玉田さんも店長もびっくり顔。
詳しく話す。

店長、今度は呆れ顔。

きっぱり店移らないって言われたもんね(笑)


そして今日も営業がはじまり、
営業が終わる。


「上ちゃん!ウノやろ!」

話しかけてきたのは
麗奈さんと愛さん。

この二人、仲良しでたまに、店に残って遊んで帰るんだよね。

「いいけど、まだやるコトあるから時間かかるよ!」

振り向くともういない。
なんなんだよ。

と、思いきや

「上ちゃん!おしぼりこれで足りる?」

何も言ってないのにいつも手伝ってくれる。
暇だから早く遊びたいのもあるらしい。

「あ〜足りる足りる!
ありがと!」



閉店業務を終わらして、
席につくと
みんなそろっててウノのセッティング完了。

罰ゲームはいつも通り
焼酎ストレート。

効くねぇ。

ゲームが進むに連れて
酔いがまわる。

「ピッピッ」
携帯がなる。

ショートメールだ。
だれだろ。

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