『いつか。愛。』
布団に倒れ込みそのまま眠ってしまったらしい。

携帯をみても彼女からの着信はなかった。

今日は行ってきますのメールを送らない。
朝方たくさん送ったし。

駅に行きいつも通りスカウトをする。

何をしてても落ち着かない。

午後になっても連絡が来ない。

テンションさがりまくりだがハラはへる。

『トゥルルトゥルル』

きた!!

って専務じゃねーか。
内容は、オープンまじかなので入店をあおる電話だった。


は〜い頑張ります。


駅に立ってても無気力。


とりあえずご飯を食べに行く。
今は2時。

店員に注文をし、待ち時間に、携帯を開く。


『着信あり1件』

だれ。



!!!!!


さとみじゃねーか!

電話をすると彼女はすぐに電話に出た。

「もしも〜し!」

「もしもしじゃねーだろ。」

「ごめん。お母さんから電話来て、チビ2人が熱出したらしく、早上がりしてバタバタしちゃって朝から仕事もあってさ。私から誘ったのに会えなくてごめんね」


「会えなかったから怒ってんじゃないの。なんの連絡もないのに怒ってるの。心配すんだろ。」


「ごめんなさい。」


「とりあえずご飯食べたらまた電話するよ。」


「...わかった。」




よし。とりあえずご飯だな。


ご飯を食べ、駅に戻りながら、さとみに電話する。

「もしもし。」

元気のないさとみ。

「どした?」

「まだ怒ってる?」

「怒ってる訳ないでしょ。気にしない!もう同じことしないでよ。」

「わかった!」

僕は水商売はじめてから
良くも悪くも細かいことを気にしなくなっていた。

その後1時間ほど話し電話を切る。


今週の金曜日は店オープンの日。

スカウト頑張らなきゃ。


夜までスカウトして店に戻る。


下の人間が掃除をしてくれたおかげで、
店は綺麗。


着々と開店準備が進む。


軽くミーティングをして帰る。


開店まであと3日か。
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