『いつか。愛。』
ある程度、話しが済んだので、小さい声で
「駅戻っちゃっていいですか?」
専務に聞くと、
軽く頷いた。
店を出て即効でさとみに電話。
何があったとかは言わない。
彼女はやきもちやきだから。
ただ休める可能性が高くなったことだけを伝えた。
そして買い物に行くとのことでこの日の電話は終了。
引き続き専務から電話。
店に戻って来いと。
そうここが分かれ道だった。
天国か地獄か。
足早に店へ戻る。
専務の部屋をノックする。
ドアが開く。
「上原か。お疲れ様。さっきの2人入店決まったぞ!後は出勤の日にしっかり出勤させること!!」
笑顔。
天国かな。
財布をとりだすと、
1万円を僕に差し出す。
「頑張ってるからお小遣だ!」
笑顔。
チャンス。
今しかない。
「お小遣なんていいんです。あの実はお願いがあるんですけど、来週の月曜日休ませてほしいんです。」
「だめだ。」
やっぱり。
でもまだ諦めない。
「本当に行かないと行けない用事があって。」
「なんだ?」
「兄貴が結婚するんです。本当は土曜日に家族同士で会う予定だったんですけど、僕が無理いって月曜日にしてもらったんです。」
その後も訳のわからない嘘を連発。
もちろんこんな話しは無い。
「夜までかかるのか?嘘じゃないだろうな?」
「何時までかかるかわからなくて、本当です。家に電話してもらえばわかるんで。」
勢いってこわい。
自分の言葉で実感した。
実家にまで電話しないのは分かってるけど、
ばれたら大変。
休みもらうのこんな大変なのも嫌だな。
しばらく考える専務。
「わかった。月曜日な。ただし他のスタッフには言うなよ。」
やった!!
「ありがとうございます!スカウト戻ります。」
「頼むぞ!」
頭を下げ専務の部屋を出た。
さっそくさとみに電話。
でない。
買い物って言ってたっけ。
メールを打とうとしたらさとみからかかってきた。
「どうしたの?」
電話の向こうで、子供の声がする。
「駅戻っちゃっていいですか?」
専務に聞くと、
軽く頷いた。
店を出て即効でさとみに電話。
何があったとかは言わない。
彼女はやきもちやきだから。
ただ休める可能性が高くなったことだけを伝えた。
そして買い物に行くとのことでこの日の電話は終了。
引き続き専務から電話。
店に戻って来いと。
そうここが分かれ道だった。
天国か地獄か。
足早に店へ戻る。
専務の部屋をノックする。
ドアが開く。
「上原か。お疲れ様。さっきの2人入店決まったぞ!後は出勤の日にしっかり出勤させること!!」
笑顔。
天国かな。
財布をとりだすと、
1万円を僕に差し出す。
「頑張ってるからお小遣だ!」
笑顔。
チャンス。
今しかない。
「お小遣なんていいんです。あの実はお願いがあるんですけど、来週の月曜日休ませてほしいんです。」
「だめだ。」
やっぱり。
でもまだ諦めない。
「本当に行かないと行けない用事があって。」
「なんだ?」
「兄貴が結婚するんです。本当は土曜日に家族同士で会う予定だったんですけど、僕が無理いって月曜日にしてもらったんです。」
その後も訳のわからない嘘を連発。
もちろんこんな話しは無い。
「夜までかかるのか?嘘じゃないだろうな?」
「何時までかかるかわからなくて、本当です。家に電話してもらえばわかるんで。」
勢いってこわい。
自分の言葉で実感した。
実家にまで電話しないのは分かってるけど、
ばれたら大変。
休みもらうのこんな大変なのも嫌だな。
しばらく考える専務。
「わかった。月曜日な。ただし他のスタッフには言うなよ。」
やった!!
「ありがとうございます!スカウト戻ります。」
「頼むぞ!」
頭を下げ専務の部屋を出た。
さっそくさとみに電話。
でない。
買い物って言ってたっけ。
メールを打とうとしたらさとみからかかってきた。
「どうしたの?」
電話の向こうで、子供の声がする。