『いつか。愛。』
営業終了して、後片付けをする。

ついでに久保田も誘っといた。

だいたいの説明を聞いていたので、
その辺りをさがす。

5分程すると、その店らしい所を見つけた。

「店長たぶんここです!入ってみましょ?」

3人で恐る恐るドアを開けてはいる。

「いらっしゃいませ〜!」

独特のイントネーションで声を出してた人を見た。

あっさっきの人だ。

スナックの居抜きのような雰囲気。

カウンターがあって、カラオケがあってテーブル席がある。

僕らはテーブル席に案内された。
3人とも辺りを見渡しながらソファーに腰掛ける。

グラスと灰皿をさっきの人が持ってくる。

「焼酎でいいですか?ビールですか?」


「焼酎で!お茶割りで!」
僕が答えた。

ボトルとお茶のピッチャーを持って来て、
そのまま席に着く。

その人が3人分のお酒を作り、僕らに配りながら

「自分も頂いていいですか?」

「どーぞー。」

店長が答えた。
みんなで乾杯。

席に着いた人が名刺を配り始めた。

名前はマサキさん。30歳。
短髪にヒゲ。
今までお酒に関わる仕事をたくさんしてたらしい。

カウンターの方からマサキさんを呼ぶ声がした。
さっきうちの店に
マサキさんと一緒に来た人だった。

マサキさんとその人が入れ代わる。

名前は村さん。
歳は、40歳前後で
ガタイがいい。
昼間は建築関係の仕事をしてるらしい。
オーナーと友達で手伝いに来てるんだって。

次はそんなオーナーと入れ代わる。

オーナーの名前はカヅヤさん。
村さんとは昔から友達らしい。歳も同じくらい。

「今後ともよろしくお願いします!」

「こちらこそよろしくお願いします。」

店長が答えた。

1時間程飲んで店長が寝てしまったが、
僕と久保田はその後もしばらく飲んでいた。
すっかりマサキさんとも打ち解けて、仲良くなった。
かなり酔っ払って
この日は帰った。


完全に二日酔いだな。
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