お願いだから、側にいて。
もう一度。
「優奈(ユナ)、おはよ」
「あっ、おはよ。隼人(ハヤト)」
私、神山優奈(カミヤマユナ)は隣地区の井上隼人(イノウエハヤト)と付き合っている
私たちは付き合って3ヶ月ほど経った
首までマフラーを巻いて私は隼人を見る
「ん?」
私が見つめすぎていたせいで隼人がこっちを振り向く
目が合うだけで照れてしまう私はすぐ目線をそらす
「ううん!」
やばい、顔にやける…
「何だそれー」
隼人は笑って私の隣を歩く
手は繋がない
時々肩が当たる
私たちはちょっと驚いて2人顔を合わせる
小さく笑ってまた歩き出す
いまだに手を繋いだの2回だけ