お願いだから、側にいて。
「えーなんでー」
私は照れてしまって
いえなかったけど
『ありがとう』って
「優しいよ」
隼人はそういって頬を染めながら
顔をそらした
隼人は不器用だね
私の方が不器用か
私はいえなかったから
「じゃあなんで好きになったの?」
また聞くと頭を抱えるようにして
悩んでいる隼人がいた
じゃあ私が言おうかな
「覚えてるかわかんないけど
1年くらい前の雨の日のこと」
私は隼人を好きになった切欠を話すことを決めた