DKのどーしようもない日常





だから、プールとかではしゃいでる奴らが有り得ない。本当に信じられない。

アンビリーバボー!



「つか、その原因を作ったのって……樹だよな」

「え、そうだっけ?」



旭の言う通り、俺を水恐怖症にしたのは樹だ。憎たらしいことに本人は覚えてないみたいだけど…。


――あれは、樹が中学生で俺らがまだ幼い頃の事。

いつものように俺らは川の近い野原で鬼ごっこをして遊んでいた。



「…もう逃げられないぞ、佑希」



そう言いながら近付いてくる樹。鬼の樹から逃げていたら、いつの間にか川のそばまで追い詰められていた。




< 107 / 303 >

この作品をシェア

pagetop