DKのどーしようもない日常





誰かの声が聞こえ、後ろを向いたら顔がボコッボコになった樹がいた。

うわっ、口から血が出してるし…。



「じ、実はな……

校舎の落書きがやり過ぎだ!って、校長に怒られてボッコボコにされた。泣きそう」

「ぶっ!…ゴッホン。まぁ、どんまい」

「え、今吹いた?『ぶっ!』て吹いた?」

「いや?吹いてませんけど?」



今、ものすごく校長とハイタッチしたい。

ふと時計を見たら開始5分前の8:55だった。そろそろ開会式の時間だな。



「んじゃ、俺グラウンドに行くな」

「……あ、佑希!」

「ん?」





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